【裏側のお話】
《said,杏莉》
この物語を読んでいる皆さん!こんにちは!
榎本杏莉(えのもとあんり)でーす。じつはこの告白、私と和哉が仕掛けたものだったりしまーす。
その裏側を、読んでみてね。

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「ねぇ、和哉。アンタの幼なじみって、夏野悠って、名前じゃなかったっけ?」

私は、彼氏の和哉とデートをしていた。そんな時気になっていた話を持ちかけてみた。

「ん…そーだけど。どうした?」

実は昨日佳奈から電話がかかってきて、「恋しちゃったかも…」なんて、言われちゃったんだよね。あの時はびっくりしすぎて吹き出したわ。

しかも、名前が『夏野悠』っていうし。

「うちの幼なじみがね〜、夏野くんを好きになったみたいで。」

「えぇ!あの、鈍感ちゃんが!」

和哉と、佳奈はあったことがない。でも、鈍感だって知ってるのは私がずっと、佳奈の話をしているから。