アイツの溺愛には敵わない


そうだ、クリスマスプレゼント渡そう。


タイミング、考えてたところだったし。


私はぎこちない動作でバッグからプレゼントを取り出した。


「颯己、メリークリスマス」


「えっ!?この前、誕生日プレゼント貰ったばかりなのに」


「クリスマスはクリスマスで何か贈りたいなと思ったの。いつも颯己から元気や笑顔を貰っているから感謝を込めて」


「ありがとう、はーちゃん。中のプレゼントを見てもいい?」


「もちろん」


クリスマス色のチェック柄の紙袋を開けた途端、颯己は目を輝かせた。


「ペンケースとパスケースだ!」


「少し前に颯己がペンケースをそろそろ買い替えようかなって話していたのを思い出して似合いそうなの選んでみたんだ。パスケースは、あの……私が使ってる商品の色違いなんだ。気が向いたら使ってもらえればと……」


お揃いで持つのもいいなと思って購入したけど、押しつけみたいで不快に感じちゃうかな。


贈っておいて今さらだけど、急に不安になってきた。


ソワソワしながら反応を伺っていると、颯己は満面の笑顔を私に向けた。