アイツの溺愛には敵わない


「叶って良かった、本当に」


安堵と喜びが混ざったような声に、胸がジワリと熱くなる。


改めて、颯己と両想いになれて嬉しいし幸せだって思う。


きっと、この先。


何度だって同じ感情を抱くんだろうな。


「ちょうど入場時間になったから行こっか」


「うん!」


颯己に手を引かれて遊園地内へと入る。


来園する度、多くの人で賑わっているイメージがあったから、スムーズにアトラクションを利用できるぐらい落ち着いた雰囲気なのは何だか新鮮だ。


でも人数を限定してるからこそ、ゆったりと園内を巡ることが出来て良いかも。


「この遊園地のクリスマスって、こういう雰囲気なんだね。すごく綺麗」


「私たち、クリスマスの季節に来るのは初めてだもんね。ほら、あそこに大きなツリーがあるよ!」


「行ってみよっか」


いつもよりも少しゆっくりなペースで歩いてクリスマスツリーの傍へ。


キラキラとまばゆい輝きを放つツリーを二人で見上げた。