アイツの溺愛には敵わない


「大丈夫?」


「うん、ありがとう」


「今日のはーちゃん、心なしか顔色が良くない気がしてたんだ。無理させてごめんね」


「颯己は何も悪くないよ。正直、いつもどおりの体調だと思ってたから」


食欲も普通にあったし、特に具合が悪いという感覚も無かったから、フラついたことに自分で驚いたぐらいだし。


もしかして、朝方まで殆ど眠れなかったからかな。


さっきまでお手伝いを頑張るぞって気を張ってたから、作業が終わったことで急に気が抜けたのかもしれない。


「今日はありがとう。明日から学校もあるから、はーちゃんはゆっくり休んで?」


「……分かった」


体調的には買い出しぐらいなら平気そうだけど、颯己が心配しているから大人しく家に戻ろう。


「それじゃあ私は帰るね」


「うん、また明日」


最後にキスを交わして、名残惜しさを感じながら自分の家に戻る。


とりあえず晩ご飯の時間まで休もうと、ベッドにダイブした。


もう少し一緒に居たかったな。


早く明日にならないかな。


そんな気持ちが頭の中を行き交う中、私はゆっくりと瞼を閉じた。