アイツの溺愛には敵わない


「話を聞いた時はビックリしたし、男の子たちに警告は少しやり過ぎかも…と思ったけど、私を想ってくれての行動でしょ?だから、ありがとう」


昔から、颯己以外の男の子たちと積極的に話したいとか関わりたいとか思ったことは無かった。


苦手意識があったわけではないけれど、颯己から見たら、そんな風に見えていたのかもしれない。


私が男の子たちと関わることで嫌な気持ちになったりしないように、きっと先手を打って守ってくれたんだろう。


「………」


私の言葉が予想外だったのか、表情に驚きの色を滲ませた颯己だったけれど……


すぐにホッとしたような柔らかい笑みを浮かべた。


そんなに怖かったんだ、私の反応。


何があっても、颯己に幻滅したり嫌いになったりなんてしないのに。


笑顔で颯己を見つめていると、不意に彼の手が伸びてきて私の髪を撫でた。


「この髪型も凄く可愛いね。はーちゃんに似合ってる」


「えっ!?あ、ありがとう」


いきなり話を変えるからビックリした。


心臓がドクンと波打つ。


綾芽ちゃんや吉田くんも同じような言葉で褒めてくれて嬉しかったけど、颯己の言葉が一番嬉しい。