アイツの溺愛には敵わない


「愛されてるね、映結ちゃん」


「えっ」


「だって気持ちを読み取るってことは、それだけ映結ちゃんのことを普段からよく見てるってことでしょ。学校でも殆ど映結ちゃんしか見てないよね、真浦くん」


だんだん綾芽ちゃんの目がキラキラと輝き始めてる……。


話が違う方向に逸れていきそうな予感がするから、軌道修正しないと。


「そ、それでね。さっきの話の続きなんだけど、準備しているプレゼントは予定通り渡すとして、他に何かサプライズ要素を盛り込もうかなって思って」


さすがに、颯己もそこまでは察知できないはずだし。


「色々と考えてるんだけど、なかなかアイデアが浮かばないんだ」


部屋の飾りつけを細部までこだわるとか、遠方にある有名ベーカリーの個数限定の焼きそばパンをゲットしてくるとか。


サプライズになりそうだけど、誕生日が平日だし、颯己と同居しているから内密に任務遂行するのは難しいんだよね。


「なるほど、それで相談ってことか!」


「うん。綾芽ちゃんのサプライズ案を参考にしたくて」


ワクワクしながら答えを待っていると、綾芽ちゃんは何かを閃いたらしく、私の耳元に顔を近付けた。