アイツの溺愛には敵わない


「ん、凄くうまい」


「でしょ!次はどれにしようかな」


二人で冊子を見ながら、チョコレートを選んで次々と口に運んでいく。


口溶けの良さと程よい甘さに幸せを感じながらカフェラテを飲んだ。


「贅沢なおやつタイムだったね」


「うん。颯己はどれがお気に入り?」


「全部良かったけど、その中で一番を決めるなら、はーちゃんが最初に勧めてくれたチョコかな」


「私も、それが特に好みだったかも」


和やかに会話を交わす。


マグカップ片手に商品の冊子を見始める颯己の横顔を見つめた。


いつもと変わらない雰囲気。


でも、今朝からスキンシップや会話が普段よりも少なめに感じる。


やっぱり、昨夜のことが原因かな。


颯己の目には不安そうな顔をしているように映っていたわけだし。


誤解のないように私の気持ちをちゃんと話しておこう。


「そろそろ片付けちゃうね」


「あっ、待って。その前に颯己に話したいことがあるの」


空になったマグカップを持って立ち上がろうとする颯己を慌てて引き留めた。