アイツの溺愛には敵わない


昨日の夕方、画像は突然削除されたみたいだけど。


拡散されていたようだから、かなりの人が見たんじゃないかと思う。


颯己は女の子たちから絶大な人気があるから、きっと今日は大騒ぎだろうな。


「つっかかってきたり、冷たい言葉を投げてくるヤツもいるかもしれないけど、俺がはーちゃんを守るから」


「ありがとう」


頭をポンポンと撫でる颯己に笑顔を返した。


本当は他にも考えてたことがあったけど、そっちは悟られなくて良かった。


だって……


“颯己に笑顔と幸せをたくさん感じてもらえるような彼女になりたい”


そう思ってはいるものの、具体的にどんな風に振る舞えばいいのか分からなくて悩んでるだなんて。


颯己が知ったら、呆れ気味の苦笑いを浮かべそうな気がするから。


幼なじみだけの関係の時と彼女になった今。


どこに変化をつけたらいいんだろう。


小さい頃から二人で遊んだり、仲良くお喋りもしてきた。


今まで一緒に過ごす時間がたくさんあったからこそ、どうしたら“彼女らしさ”が出るのかが分からない。


「はーちゃん、もしかして……」


黙々と歩く私の顔を颯己が覗き込んできた、その時。