アイツの溺愛には敵わない


私と颯己が付き合い始めたことは、その日の夕方、お母さんとお父さんに話した。


隠したとしても、同居していればバレるのは時間の問題。


それなら素直に報告しようと思ったんだ。


お母さんたちが買い物から帰って来て、リビングでひと息ついている時。


緊張しながら伝えたんだけど、二人の第一声は……


『あら、まだ付き合ってなかったのね~』


『映結には颯己くんが似合ってるとずっと思っていたからなぁ。父さんは嬉しいよ』


といった感じ。


驚くというよりは“ようやく付き合うことになったのかぁ”みたいな微笑ましそうな空気だった。


そこから、お母さんたちは完全に祝福ムード一色。


日曜日は高級料理のデリバリーを頼んだりして昼間からプチパーティー状態だった。


私たちよりもテンションが高かったのにはビックリしたなぁ。


でも、それだけ私と颯己が付き合うことを喜んでくれてたってことだよね。


もちろん今も。


くすぐったいような嬉しさで、心の奥がジワリと温かくなるのを感じた。