そんなのないよ。とあの時あなたの言葉を笑い飛ばしたけれど、運命を感じていたのは私の方だったのかもしれない。
そうだったらいいな、という希望的観測。ずっとずっと一緒に居れたらいい。って何度も願ってきた。
けれども、奏が時たま遠くを見つめる何も映さないような空っぽな瞳が、怖かった。 誰にも心を明け渡さないような頑なさが切なかった。
だからいつまでも切れない絆を望んだ。
『私は生まれ変わったら、駿くんになりたい』
『何で兄貴?』
そう言ったら不思議そうな顔をした。
『だって奏と血の繋がった存在だったらずっと側に居られるもん。
嫌いになったり一緒に居るのが嫌になったとしても、血の繋がりは切っても切れない物だから』
『でも血の繋がった兄妹になったら結婚は出来ないよ』
『そんなの分かってるよ。でもずっと切れない絆があるもん』
『俺は嫌だけど。笑真と血の繋がった兄妹にはなりたくない。
だってそうなったら結婚も出来ないし、兄妹はこういう事も出来ないんだよ?』
そこまで言うと、奏は私の唇にキスを落とし上に重くのしかかってきた。



