【完】今日、あなたじゃない彼と結婚を決めました


飽きずに何時間でも眠る事が出来た。奏の冷たい体に身を寄せるとふたりの真逆の体温が溶け合って、ひとつになる。

深い眠りから目を覚ますと、奏はいっつも先に起きていてくれて優しい瞳で私を見つめていた。ずっとずっと抱きしめてくれた。

『笑真って俺のソウルメイトだと思う』

『ソウルメイト?』

『そう。魂の伴侶。
同じ価値観や好きな物を持っている人。
ライブハウスで初めて会った時から運命を感じてた。きっと俺はこの人とずっと一緒に居るんだって』

『ずっと一緒?』

『ソウルメイトは前世も来世も必ず何らかの縁で繋がっていて、絶対に出会うべくして出会うんだ』

『奏ってロマンチックな事を言うのが好きだよね。運命論とか信じた事ないんだけど、ねぇそれって赤い糸みたいな事?』

小指を差し出すと、奏は自分の小指をきゅっと私へと絡めた。

『赤い糸っていう単語を出す時点で笑真も相当ロマンチストだと思うけど?
俺、元々運命って言葉とか信じた事はなかったけど、笑真と出会ってから信じて見たくなった。
だってこんなに自分の気持ちにぴったりと当て嵌まって、自分のように守りたいって思える存在に出会えるなんて初めてだもん』