朝方 病院から連れ出された私は、隣町にある玄竜一家の事務所に来ていた



そこには美華さんのお父さん、田辺さんが居た



「美華から話しは聞いてる。玖賀の次男坊と別れる代わりに玖賀家の命を狙うなと聞いたが。だが、そんな都合のいい話しはない事は分かるだろ?それに今更、納得 出来ねえ所だか…可愛い娘の頼みでもあるからな。お前がその分、犠牲になりゃあ、考えてもいいと思ってな」



私を品定めするかのようにジロジロと舐め回しニヤリと口角を上げた



「確か…口もきけなくなったとも聞いたんだが……試していいか?おい」



一人の男性を呼ぶと私の腕を掴み、田辺さんの元に連れて行かれる