「生きていたんだね」 私は、咄嗟に直さんと陸斗の間に入った 「ハハ…だいぶ警戒されてるみたいだけど、俺は何もしないよ。今回の襲撃は失敗したけど、また他の誰かが殺りに来るよ。間違いなくね」 睨みつけるように直さんを見る 「……君」 違和感を感じたかの様に直さんは私を覗き込んだ 「……そうか。ショックで声が出なくなっちゃったんだ。じゃあ、美華さんに連絡 取れないね。気持ちが固まったら教えて。俺から連絡してやるよ」 直さんに背を向け、陸斗の寝顔を見つめる ギュッと陸斗の手を握る