「フン…馬鹿な男。逆らえるはずもないのに、口出しなんかして」 扉の方を見ながら そう言った後、私へと視線を移した 「ところで、あなた。極心会……玖賀家の今の状況、分かっているのよね?」 「……はい」 この人達が、陸斗や陸斗のお父さん達の命を狙っている 自分達の欲望の為に… 「間違いなく、玖賀の人間は皆殺しよ。ただ……条件によっては助けてあげられる」 「え?」 助かる?命を狙われずに済むの? 「そう言ったら、あなたはどうする?」