「あなたは…」




「誰だ、てめぇ!こいつに近づくんじゃねぇ!」



マッサーが私を背中に隠した時、鈍い音と共にマッサーが崩れ落ちた



「マッサー!!大丈夫?」




「くッ………何者だ、てめぇ…」



「おや。流石、喧嘩慣れしてるだけあるな。結構、本気で殴ったのに。残念だけど、君には用がないんだよ。用があるのは、如月彩夢さん」



そう言うと、蹲る(うずくまる)マッサーを蹴り始めた



「やめて下さい!それ以上したら……ッ」



慌ててマッサーに覆いかぶさる



「じゃぁ、行こうか」



「………はい」



私は、黒塗りの高級車に乗せられた