カランコロン…



中に入り皆が来るのを待った



夕方、学校が終わり皆がゾロゾロと帰ってきた




「お前ら、何の連絡も無しに消えるから心配したぞ」


テツが入って来て早々に言う



「悪ぃーな、事情が事情だったから。下手に連絡すると巻き込んじまう可能性があったんだよ」



輝真がビール片手に話すと陸斗が皆の所に行き、その事情を話し始めた


凛は私の隣に来ると安堵の顔を見せた


「彩夢ちゃん、大丈夫?やっぱり体調不良じゃなかったんだね。明日から夏休みに入るから、このまま会えないんじゃないかって心配したよ」


「凛。嘘ついてゴメンね。心配かけると思ったから…ホントはあの日ね、帰りに追われちゃって…連絡するのも忘れてたんだ」



そう話してると陸斗の話しが丁度終わった



「って事だ。何処で どう見られてるか分からない以上、目立つ動きは出来ねぇ。せめて、裏切りの傘下が何処の組のモンか分かれば楽なんだがな」



「そうだったのか。玄竜一家…あそこは結構 汚え事してるしなぁ」



テツが深刻な顔で言う中、マッサーは伸びをしながら席を立った


「こう言う時は、情報屋に聞くしかないっしょ。んじゃ、ビルに行って連絡取りますか」