すると、大きな交差点に差し掛かる 道路は他の車両が入れないように数台のバイクが交差点をグルグル回りながら道を塞いでいた 暫くすると、どこからか聞こえてくるサイレンの音 それを嘲笑(あざわら)うかのようにバイクは爆音を出しながら走り抜けていく 大通りをメインに街全体を回るように走り終わると、パトカーを惑わすかの様にスピードを上げながらバラバラと散って行く 銀さんは車のライトを消すと脇道に入った 再びライトを点け、細い道を走り抜けると街外れの工場団地に辿り着いた