長い廊下を進み『鶴の間』に着くとパパとママが出迎えてくれた 「明けましておめでとうございます」 パパとママに会うのは、あの事件以来だった テーブルを挟み、向かい合わせに座る 「彩夢、心配してたぞ。何がともあれ無事で良かった」 ホッとした顔を見せるパパ 「本当に無事で良かったわ。傷は?」 「うん。痛みは まだあるけど平気。心配かけてごめんなさい」 すると、廊下から永田さんの声がした