暗闇の先に…(続)



私が退院する日も、病院に報道陣が出待ちしているからと 裏口から外に出るように言われた




「お世話になりました」




先生に挨拶をして病室を出ると陸斗と輝真の姿が見えた



「彩夢、これを着て帽子に髪の毛を入れろ」



そう言われて渡された紙袋を、陸斗の手から受け取った


「裏口からだったら大丈夫なんじゃ…「バーカ!そんなに甘くねぇんだよ!サッサと着替えてこい」」



輝真に背中を押され再び病室へと戻った