「日下部だよ。お前、自分が どんな状況か分かってんのかよ。後日、警察が面会に来るそうだ。日下部は、拉致,監禁罪と殺人未遂罪で捕まった。本人は黙秘してるみたいだが、証拠が揃ってるから言い逃れは出来ねぇだろうな。それに、陸が証拠提出すれば、ストーカー行為罪も科(か)せられる」
「そっか…。日下部君、何で あんな風になっちゃったんだろ」
何で こんなに気持ちが浮かないのだろう…
私が、もっと真摯(しんし)に受けとめていれば…こんな事にならなくてよかったのかな
日下部君の人生を棒に振らせてしまった責任は私にもある
色々、考えていると ぽんっと頭に手を置かれる
「あのなぁ、お前が責任感じる必要ねぇよ。お前は被害者だ。あいつは自分の欲望に勝てなかっただけだ。放っとけ」
輝真…
「自分のケツは自分で拭かせろ。何でもかんでも自分の思い通りにはならねぇ。それを人のせいにして生きるのはガキがする事だ」
陸斗…
そう……だよね
輝真と陸斗の言う通りだ



