暗闇の先に…(続)




腕を捻り上げた状態で日下部君を立ち上がらせると、勢いよく蹴り飛ばした


「ゔぐッ」



そこに輝真が蹲(うずく)っている日下部君の所まで行くと、近くに落ちてた携帯を拾い上げた



「動画撮ってたのか?趣味悪ぃヤツだな。ま、確たる証拠になるから こっちとしては助かったけど」



そう言いながら、携帯を操作している



どうやら保存しているようだ




「彩夢、大丈夫か?怪我を見せろ」



「う…ぁ」



横たわっている私をゆっくりと抱き起こし、傷口を見る



「ッチ!深いな」



陸斗は片手でネクタイを取ると、私の肩をしっかり縛った