そっと目を開いて見ると、ナイフは私の胸ギリギリの所で止まっている 視線を上に向けた時、陸斗が私を見下ろしていた 「彩夢、しっかりしろ。すぐに病院に連れて行ってやる」 飛びそうな意識を何とか保っていた ……陸斗ッ 陸斗が日下部君の腕を捻り上げると、その手からナイフがこぼれ落ちた