暗闇の先に…(続)



そして、そのナイフは私に向かって勢いよく振り下ろされた




「あぁああッ!!!……っく、ぅう……ッ」




ナイフは 根本まで深く左肩付近に刺さった




痛みで気が遠くなりそうだ



自然と溢れ出た涙で視界がボヤける



「はっはぁ、はぁ…」




そんな私を 左手に持った携帯は、ずっと撮り続けていた





「クク…痛いか?もっと痛がれよ、そして後悔と恐怖に歪んだ顔を見せろ。その姿を しっかりと録画してやる」





左肩に刺さったナイフを引き抜き、再び振り上げる