ナイフの切っ先が 僅かに刺さる にんまりと笑いながら彼は また質問してきた 「時間は十分に与えたよ…さぁ、彩夢の返事を聞かせてよ」 グッと押し当てられたナイフが喉に食い込んでくる この人…本気だ だからと言って、自分の気持ちには嘘をつきたくない 「わ……私、」 震える声を振り絞りながら言葉を続ける