カタカタ… 何かの物置で意識が浮上する 「ぅ……ん」 ボヤけた視界に映ったのは、今にも崩れ落ちそうな古びた小屋だった 体を起こし、周りを見た ボロボロになった壁からは隙間風が入ってきて冷たい風が頬を撫でる その度に、外れかけた板がカタカタと音を奏でていた 「目、覚めた?」 背後から声がして振り向くと日下部君が椅子に座ってナイフを磨いていた