壁の板が傷んで、所々 外れかけている ガラス窓は すりガラスの為、中の様子を伺えない 「陸、こっちだ」 輝が小声で言う 足音をなるべく立てず輝の所へ行くと、丁度外れた板の所から中の様子が見える 日下部が座り込んでいる 彩夢は…? すると、日下部が腕を頭上高く振り上げ その腕を勢いよく振り下ろした 俺は反射的に扉を蹴り飛ばし、振り下ろされる日下部の腕を握りしめた