ーーー怖いーーー 一気にその感情が全身に駆け巡った 1歩後退(あとずさ)ると 陸斗が私を庇うように前に立ち塞がった 「何で!!!どうして分ってくれない!?誰よりも彩夢の事を想っているのは この僕だ!この僕だけなんだよ!!」 まるで小さな子供が思い通りにならなかった時みたいに頭を振り乱しながら地団駄を踏む それから その感情をぶつけるかのように私に向かって走って来た すんでの所で陸斗が日下部君を止めると、それを振り払うように見境なく暴れ出した