公園内を見渡すと奥の時計台の所に人影が見える
陸斗と一緒に時計台へ近づいて行く
その時計台に居たのは、やはり日下部君だった
「……日下部君」
俯いていた顔が上を向き、私と視線が絡まる
「なんで……何で服、着てきてないんだよ。気に入らなかったの?それに、何 男 連れて来てるわけ?僕とのデートだろ!」
小さく呟くように言った言葉と一緒に鋭くなる視線
「日下部君、聞いて。前にも言ったけれど私は、あなたの気持ちには答えられない。彼氏……陸斗と結婚前提で付き合っていて、今度 婚約するの。だから、日下部君が送ってくれるプレゼントとか…気持ちとか…そう言うの迷惑なの。だから、もうやめてくれるかな」
しっかりと相手の目を見て、はっきりと断った



