暗闇の先に…(続)



「しっかし、まぁ大胆なヤツだな。学校のヤツ ほとんどがメンバーか追っかけなのに、こんなもん見せたら そいつ集団リンチに合うだろうに…」




マッサーが呆れ顔で紙を見ていると現実世界に戻ってきたテツが覗き込んだ



「でもよ コレ本当に合成か?全く合成に見えねぇけどな」




「んだと?テツ」



テツの頭を鷲掴(わしづか)みする陸斗のこめかみには血管が浮き出ている




「ヒッ!!!ちがッ変な意味じゃねえって!な?落ち着け!!」



「じゃあ どんな意味だ?言ってみろ」



「いや、本当に画像に違和感がないっつーか……あ、彩夢ちゃんもそう思うだろ?」




「それって陸斗が浮気してるって言いたいの?」




私と陸斗からダブル攻撃を受けるテツは笑っちゃうくらい真っ青になってた



「はぁ…テツ、お前が悪い」




テツの肩にポンっと手を置いた輝真の一言で皆は頷いた




だけど凛の助けもあって この状況から抜け出せたテツは、間違いなく凛が天使に見えたに違いない