「ッチ!!相手に心当たりはあるか?」
「う…ん、多分 日下部君だと思う」
電話越しの声は、日下部君の声だった…
でも、最初の大人しい印象とは全然違うように感じた
「あいつか。彩夢、なるべく一人になるなよ。学校でも常に誰かと一緒にいろ。それと、これを渡しておく」
ポンッと手に乗せられた小さな機械
「何?コレ」
リップクリームみたいな形で手のひらにスッポリ入る位の大きさ
「以前、注文してたんだ。昨日、銀に頼んで取って来てもらった。パーソナル警報機。前回みたいに連絡が取れない時に使え。このキャップを上に上げると俺の携帯に警報と同時に彩夢の居場所が表示される。携帯と別に身に着けとけ」
「うん、ありがとう」
ネックレスタイプの警報機をスクールバッグに入れた



