携帯を握り締め、真っ黒な画面を見つめる 不安で仕方がない…嫌な予感が濃くなる 「そんな面(つら)すんじゃねぇよ。ったく、仕方ねぇな」 そう言って輝真はクローゼットの中をガサゴソとし始め、パソコンや何かの機器を取り出した 「今使ってるヤツ、ビルに置いてっから、これしかねぇわ。結構、古いからなぁ…使えっかな」 テーブルに置き、ブツブツ言いながら手際よく配線を繋いでいく