「ねぇ陸斗、私の口から断った方が良かったんじゃ…」 気になった事を口にしながら振り向くと日下部君は私達をずっと見ていた 逆光で彼の表情は分からない 「俺から言おうが彩夢から言おうが結果は変わらねえ。気にすんな」 陸斗はそう言うけれど相手の気持ちを蔑(ないがし)ろに出来ない 明日、私の口から伝えよう そう思った