過呼吸ーーー 急いで紙袋を持ってきて彩夢の口元に当てる 「大丈夫だから…ゆっくり息をするんだ」 楽な体制にさせ、声をかける 「はぁ…はぁ…」 目を瞑ったまま ぐったりと体を預ける彩夢の目元には涙が光っていた 落ち着いた彩夢をベッドへ運び、汗を拭いていると 薄っすら目を開けた 彩夢と視線が絡まる 助け出したあの日から 初めて彩夢と視線が交わった