すると輝がそっと顔を出す 「陸、ちょっといいか?」 リビングに向かうと輝が荷物を持った 「俺、しばらくアパートに戻るわ。彩夢の事を考えたら男が2人いるのも辛いだろ。何かあった時は駆けつけるから、連絡しろよ」 「あぁ、悪いな」 輝がアパートに帰った束の間、携帯が鳴った 「何だ?あぁ…分かった。そうしてくれ」 電話は親父からで、彩夢の体調を踏まえて婚約発表は延期となった