彩夢の面会が出来るようになったと連絡があり学校帰りに病院へと向かう
ガラッと病室の扉を開け中に入ると丁度 先生が様子を見に来ていた
「面会か?その前に少し話しがある」
談話室に移動し先生と向かい合った
「で、話しとは?」
「うむ。以前、お前さんが入院していた時にな、姐さんから頼まれて彩夢さんを受診したんだ。その時 診断した結果、失声症だと分かった。ショックで突然声が出なくなる病気で…ただ、この病気は個人差があるものの治る病気なんだが…」
言葉を止め、少し言いにくそうにする先生に話すよう促した
「無理矢理、薬物投与され 強制的な性行為が原因で心身共に拒否反応が出てる。特に入院してから薬が切れ始めた頃は、手に負えないくらいだった。私や他の男性医師が診察しに行くたび、ひどく怯えて逃げ出し 捕まえてベッドへ戻そうとしたら暴れてな。その度、鎮静剤を投与した。今は前程ではないが…ただ、情緒不安定でな。心のケアをしないと声も失ったままだろうな」
精神科に入院も勧められたが それは断った



