暗闇の先に…(続)



報告が終わり、解散になった後 直さんが親父に向き合った



「組長。この度は、組を危険に晒してしまい、誠に申し訳ありませんでした。よって河原直、処罰を受ける所存です」




直さんは親父に頭を下げ覚悟を決めた




「直、妹が無事で何よりだった。だが、人質に取られていたとは言え、敵を招き入れた事 それにより幹部であるアキ そして陸斗、彩夢ちゃんまで危険な状態になった事には変わりない。だが、抗争のきっかけを作ってくれた事には感謝している。直、お前の処分は暫くの間 謹慎とする」



直さんはハッとして顔を上げた



「謹慎……?俺は組を危険に晒しアキや陸斗に怪我を負わせたんです!謹慎だけじゃ申し訳が立たない!指詰めでもリンチでも…」



「直…妹は心に大きな傷を負っているに違いない。謹慎中の間に心のケアをしてやれ。身内はお前だけだろ?側にいてやれ」



「組長……ッありがとうございます」




こうして 直さんは暫くの間 謹慎処分となり家に帰って行った