すると、ガチャッと玄関の扉が開いた
「ったく、しつけぇんだよ!何なんだ?あいつら」
若干、息を切らしながら輝真がやって来た
「輝真、無事だったんだね。心配したよ」
陸斗の肩に掛けてるタオル取り、輝真に渡す
「ねぇ…さっきから疑問に思ってたんだけど。このアパートって誰の?」
「あ?俺ん家だっての」
ワシャワシャとタオルで頭を拭いている輝真が面倒くさそうに言った
「え!?ちょっ、待って…!輝真、あんた住む所あったの??」
「は?何言ってんの?あるに決まってんじゃん。まぁ、世話になってる方が多いけどな。陸ん家に居ねぇ時は帰って来てんだよ」
「………」
一応、自覚してるんだ
陸斗のマンションにいる日数が多いもんね…いつも居るもんね……きっと月の半分以上居るよね…
ああ!もしかして輝真ったら、1人じゃ寂しいとか?
…ぷぷ、この顔で?いい大人なのに?
「輝真って意外と可愛い所あるんだね」
ニヤついた顔で言うと、バシッと容赦なく叩かれた
「いっっ!たーい!!何すんのよ!?」
「どうせ、てめぇの事だからバカな事 考えてたんだろ?だからだ」
……くそぅ
頭を押さえながら輝真を睨みつける
そんな睨みを丸っと無視して陸斗と部屋に入った



