暗闇の先に…(続)



こっちは2人だと言うのに、安藤は引けを取らない



化け物かよ…このおっさん



「はぁはぁ…」



「ハッ流石に息が上がってきたかよ。おっさん」



間合いを取った輝は、安藤にハイキックを打った



その蹴りを右腕でガードしたが足元がフラついている



俺は追い打ちを掛けるように 腹部にパンチを入れ 前かがみになった所で手を床に着き、下から安藤の顔を蹴り上げた



「ぐはっ」



安藤はそのまま後ろに のけ反るように倒れた



「ったく、どんだけ強えんだ」



「それより陸。鍵、あったぞ」



腕を庇い蹲(うずくま)る男から鍵を奪い取った輝は彩夢の方へ向った