暗闇の先に…(続)




近くで彩夢を見ると手足が前より細く 目は虚ろで焦点が合ってない



「薬か」



「…チッ」



腕に何ヶ所もある注射の後



「それだけじゃねぇぜ?3日前から新型の薬物を毎日、飲まされてる。俺は止めに入ったが……このザマさ」



そう言った男は唇は切れ目元は腫れあがっていた



「あんた、彩夢を助けようとしたのか?」



「……助けてやりたかったが、そいつに断られたさ。もうすぐ組の奴らが来る。その前に帰りな」




断られた?どう言う事だ?
まぁ、いい…まずは彩夢をココから出すか



俺は無言で彩夢を抱き上げる