一気に力が抜け周りを見ると、テツは泣いている凛を宥めていた 「輝真、彩夢ちゃんを助けに行くんだろ?」 「あ、あぁ」 親父の口から『彩夢ちゃん』って言葉が 出てくるとは予想外だった 「直さん。場所分かってるんなら教えてくれ!」 直さんは彩夢が居る場所くらい知っているはずだ 「……どうかしたのか?」 その言葉で皆 一斉にベッドを見た