ギュッと手を握り締め、ふるふると首を横に振った 「何でだ?普通、逃げたいだろ?俺が隙を見て逃してやる」 そんな事したら、安藤さんまで迷惑がかかる 私は安藤さんに微笑んで、もう一度 首を横に振った もう いいの 私は陸斗が生きていてくれさえすれば… この日は、初めて穏やかに過ごせた一日だった