「今日も小野さん待ってるの?」



彼女の生徒会が終わるのを勉強しながら待ってるのと、同じく目の前で勉強している山木が手を止めて聞いてきた。




「うん、すぐ終わるって言ってたけど遅いね」


気がつくと日が暮れそうになっていた。





「付き合ってるわけではないんだよね?」


そういえば山木に彼女の話題を出されたのは初めてだった。




「ただの幼なじみだよ」


「すごいよね、小野さん。一番端の私のクラスまで噂流れてくるよ。漫画から出てきたみたい」