大して身長の変わらない僕と彼女だけど、目の前で彼女が僕の目を見てくると少し上目遣いになる。
意図してはやっていないと思うけど。
少し胸が高鳴るのを早く感じて口を開く。
「なに?」
「頭撫でて」
さっきの雰囲気とは違い、すこし切羽つまったように言った彼女を断ることはできなかった。
言われた通り頭を撫でる。
撫でてから自分が触れるのは久しぶりだなと気づく。
彼女から触れられることはたまにあるが、僕から触れることはほとんどない。
下を向いて大人しく撫でられてる彼女を見る。
睫毛長いな。
肌きれいだな。
「しょう、ちゃん?」