そんな僕の気持ちなんて知るよしもなく、彼女は緊張なんて言葉を知らないんじゃないかというくらい堂々した姿勢で壇上に立っていた。


実際緊張なんてしてないのだろう。




中学でも生徒会長をやってたというし、慣れているのだと思う。




一切噛みもせず、余裕の表情で代表の挨拶を読み終えた。




一歩下がって礼をして顔をあげた瞬間、割と前のほうに座っていた僕と目があった。



笑顔になり、壇上を降りながら僕に手を振る。


その瞬間、また周囲がざわつく。






僕の幼なじみは無敵だ。