「とりあえず今日の放課後に一緒に部室来ない?そこで嫌ならやめてもいいから」 「いいよ、どうせひまだし」 「嬉しい、ありがとう。じゃあ放課後迎えにくるね」 教室から出ていく山木を見送ってから、彼女に用事が出来たから一緒に帰れないと連絡する。 隣を見るとわざとらしく笑う祐介がいた。 「相変わらず仲良いね、付き合っちゃえばいいのに」 仲良いだけで付き合うことに繋がるなら、僕はもうとっくに彼女が出来てるだろう。 「お互いそんなんじゃないだろ。普通に友達だよ」