「ただの幼なじみだよ」



そう答えて心の中でため息をつく。




なにも知らない新しいクラスメイトたちが、一緒に登校してきたしょうちゃんとの関係を聞いてくる。


今日一日だけで何回聞かれただろうか。




私には人混みにいてもすぐ見つけられるくらい光ってみえるしょうちゃんは、他の人にはそうでもないらしく、良くも悪くもしょうちゃんは目立たない。



中学三年間いたのにも関わらず、しょうちゃんの存在を知っていたのは、七割くらいだろうか。