「新入生代表、小野みなみ」



周囲と同様に下を見ていた僕がその言葉に顔を上げたのと、彼女が立ったのはほぼ同時だった。



胸まである髪はアレンジされ、入学式なのにも関わらず二番目まで外されたシャツのボタン、短いスカート。


所謂進学校と言われているこの学校では、なかなか見ない制服の着こなしだった。








……っていうより、なんでいるんだよ。