「しょうちゃん!」


「ん?」



「しょうちゃんにしか触らせないから大丈夫だよ」



顔真っ赤にして何言ってるんだか。



可愛い。

とにかく可愛い。


ずっと一緒にいたのにまだまだ知らないところがある。




真っ赤な彼女にキスをしようと顔を近づける。

彼女も目を閉じて待っているのが分かった。





“生徒会の人は集まってください”


あと数㎝というところでグラウンドから、生徒会長の声がマイクを通して響いた。



彼女が目を開け至近距離で目が合う。





「そろそろ休憩も終わりか。早く行っておいで」


微笑んで離れると彼女は少し残念そうな顔をした。