気がつけば体育祭当日になっていた。


あれからも彼女は変わらず忙しそうにしていて、生活も変わらなかったけれど、一つだけ変わったことがある。



毎日夕飯は僕と一緒に食べた。


応援団の練習は思ったより遅くまでやっていたようで、駅まで迎えに行って、彼女の家で自分の家で作っておいた夕飯を食べた。


家族のついでもあったし、母親が作ってくれたのもあったから、全然負担ではなかった。



彼女もあれから少し甘えることを覚えたようで、申し訳なさそうにしつつも以前よりも明るい顔つきになっていた。



不安の要素の一つでもある月末の試験も、彼女は学年五位と予想以上に順位をキープしている。