せっかく作ってくれたオムライスが冷めていくのを感じながらも、涙と言葉が止まらなかった。 今まで感じていた悲しさを言葉にすると、余計に悲しくなって、なんて言ったのかさえ分からない。 向かいで黙って聞いていたはずのしょうちゃんは気がつくと隣に立っていて、座っている私を横から抱き締めて頭を撫でてくれていた。 「母親が娘を置いていくって、私は捨てられたってことだよね?いらないってことだよね?」 吐き捨てた言葉に自分で傷ついて絶望を覚える。 すると何分も黙っていたしょうちゃんが口を開いた。